1 弾道ミサイル攻撃などへの対応
近年、国際社会における弾道ミサイルや大量破壊兵器の不拡散のためのさまざまな努力が行われているが、依然として拡散は進展している。また、昨年7月、北朝鮮が7発の弾道ミサイルを発射し、弾道ミサイルによる危険が現実のものであることが改めて確認された。
こうした背景から、弾道ミサイル攻撃などへの対応に、より万全を期すため、わが国は04(平成16)年度から弾道ミサイル防衛(BMD:Ballistic Missile Defense)システムの整備を開始し、05(同17)年には、自衛隊法の所要の法改正を実施した。
また、同年12月には、安全保障会議と閣議において、BMD用能力向上型迎撃ミサイルの日米共同開発に着手することを決定した。
(図表III-1-2-1参照)