第6章 国民と防衛庁・自衛隊 

1 市民生活の中での活動


1 不発弾などの処理


 不発弾は、今日なお、全国各地で発見されている。
 陸上自衛隊(陸自)は、地方公共団体などの要請を受けてその処理にあたっている。昨年度の処理実績は、件数2,228件(平均すれば週約42件)、量にして約69トンである。特に、沖縄県での処理量は、約29トンと全国の処理量の約42%を占めている。
 また、海上自衛隊(海自)は、第2次世界大戦中に敷設された機雷のため設定された危険海域の掃海(そうかい)を行ってきた。この結果、危険海域にあった機雷の掃海はおおむね終了(約99%完了)した。現在は、地方公共団体などの要請を受けて爆発性の危険物の除去や処理にあたっており、昨年度の処理実績は、機雷2個を含む376,536個(平均すれば週約7,241個)、量にして約123トンである。
 なお、発見された不発弾が化学弾である場合には、自衛隊には基本的には処理する能力はないが、化学弾の識別、信管の有無の確認など可能な範囲で協力している。
 
機雷処理作業中の掃海艇「とよしま」

 

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