第5章 国際的な安全保障環境の改善 

3 インドネシア・スマトラ島沖大規模地震およびインド洋津波に際しての国際緊急援助活動


 04(平成16)年12月26日にインドネシア・スマトラ島の西方沖で発生した大規模地震およびインド洋津波により、震源地を中心に激甚な被害が生じた。
 このため、同月27日、タイ王国政府からわが国に対し支援要請があり、同月28日、外務大臣から防衛庁長官に対し、国際緊急援助隊法に基づく協力を求める協議が行われ、同日、インド洋におけるテロ対策特措法に基づく対応措置を交代して帰国途上であった海自の部隊をタイ王国に派遣した。
 また、昨年1月3日、インドネシア共和国政府からわが国に対し支援要請があり、同月4日の外務省との協議を経て、同月6日以降空自のインドネシア国際緊急援助空輸隊、海自のインドネシア国際緊急援助海上派遣部隊、陸自のインドネシア国際緊急医療・航空援助隊および統幕などの統合連絡調整所要員をインドネシア・アチェ州を中心とした地域に派遣した。
 なお、この活動は、初めて3自衛隊および統幕からの部隊および要員がそろって派遣され、総勢約1,000名に上る自衛隊史上最大の海外での活動であり、各派遣部隊が現地において効果的かつ効率的に任務を遂行するための3自衛隊の連携の必要性が改めて認識された活動であった。(図表5-1-18参照)
 
図表5-1-18 部隊配置などの概要(インドネシア・スマトラ島沖大規模地震及びインド洋津波に際しての国際緊急援助活動)

 

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