第4章 日米安全保障体制の強化 

第2節 日米同盟の将来に関する安全保障面での日米協議


 平和と安全を確保するためには、安全保障環境の変化に応じ、その手段を適切に発展させていくことが欠かせない。同盟国である米国との日米安保体制を基調とする協力関係についても、その実効性を確保するために、両国政府と国民が不断の努力を行い、同盟関係をその時々の安全保障環境の変化に応じて発展させていく必要がある。
 また、日米両国は、「世界の中の日米同盟」との考えの下、日米安保条約に基づく協力に限らず、政治、経済分野をも含む幅広い分野で、世界の諸課題の解決に世界の国々と協調しながら協力している。
 このような両国の幅広い協力の中で、特に安全保障協力面での協力については、日米間で、過去3年余りにわたる安全保障に関する戦略的な対話の結果として、さる5月の兵力態勢の再編に関する合意を含め、日米同盟を将来に向けて強化する画期的な諸合意がなされた。
 このことから、本節では、その基本的考え方、在日米軍の再編などの具体的な内容を説明する。

 

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