第2章 わが国の防衛政策の基本と新防衛大綱、新中期防など |
経緯
02(平成14)年12月の「2+2」会合における共同発表において、日米両国は、日米間の安全保障に関する協議を強化することとし、当該協議においては、両国の役割・任務、兵力及び兵力構成、また在日米軍施設・区域に係る諸問題解決に向けた問題などを議論していくことを確認した。
これは、1)国際テロや大量破壊兵器の拡散などの新たな脅威や多様な事態、また2)軍事技術面における技術水準の飛躍的向上や各種技術の統合化の進展などの国際的な安全保障環境の変化を受け、これに有効に対処するためには、日米両国が各々の防衛・安全保障政策を見直す中で、日米間で緊密な意見交換を行っていくことが重要であるとの認識で一致したためである。
この「2+2」会合の共同発表を受け、以降本年6月現在に至るまでに、「2+2」会合、「防衛首脳会談」、また実務者協議を適宜実施しており、こうした協議を経て、日米間での戦略目標に関する認識の共通性を高め、日米の役割・任務の議論を行いつつ、個別の基地問題を含めた在日米軍の兵力構成見直しの議論を行っていくこととされた。