第2章 わが国の防衛政策の基本と新防衛大綱、新中期防など 

今後の課題

 このように、在日米軍の兵力構成の見直しを含む日米の戦略的な対話については、1)戦略目標、2)自衛隊及び米軍の役割、任務、能力、3)個別の施設・区域に関する見直し、の3段階に分けて進めているが、本年2月の「2+2」会合の際にも明らかにしたとおり、第1段階を達成し、現在、第2段階、第3段階について集中的に協議を行っている。
 今後の日米協議については、本年6月のシンガポールにおける日米防衛首脳会談2において、自衛隊と米軍の役割・任務・能力などについて、できる限り早期に中間報告をとりまとめるとともに、在日米軍の兵力構成見直しについてもできるだけ早く意見の一致を見たいということで、大野防衛庁長官及びラムズフェルド国防長官との間で認識が一致している。
 また、同会談において、大野長官から、在日米軍の兵力構成見直しについては、地元の理解と協力を得るために時間がかかる旨を指摘するとともに、具体的なスケジュールについては、今後の協議の進展を見守っていく必要がある旨の発言がなされた。
 本件については、在日米軍施設・区域が所在する地域の住民の方々の生活に直接影響する問題でもあり、しかるべきタイミングで関係地域社会に対しても適宜状況の説明を行い、意見聴取を実施し、国民の理解が得られるよう説明責任を果たしていく必要があると考えている。


 
2)本章本節2参照


 

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