第6章 今後の防衛庁・自衛隊のあり方
防衛庁においては、国家安全保障における防衛機能として真に21世紀のわが国に相応しい防衛力の創造を目指すという観点から、将来における防衛力のあり方について、精力的な検討を行っている。
わが国としては、「危機に強い国家」、「国民が安全・安心して暮らせる国家」を目指すとともに、その前提となる国際社会の平和と安定のための責務を果たしていくことが重要である。
本章では、防衛庁で行っている「あり方検討」における主な考慮事項、今後の防衛力のあり方の方向性、今後のスケジュールについて説明する。また、あり方検討の中でも大きな課題となっている「統合運用のあり方」と昨年政府が導入を決定した弾道ミサイル防衛についても併せて説明する。