第5章 国民と防衛庁・自衛隊 


解説 メモリアルゾーンの整備

 自衛隊殉職者慰霊碑は、殉職した自衛隊員の功績を永久に顕彰(けんしょう)し、深甚なる敬意と哀悼の意を捧げるため62(昭和37)年に建てられ、その後、風化による老朽化が進んだことにより、80(昭和55)年に建て替えられたもので、平成15年度自衛隊殉職隊員追悼式までに殉職隊員(公務死亡認定者)1,737名の氏名などを記した銘板が納められている。この慰霊碑には、歴代防衛庁長官などの防衛庁幹部が離着任する時には欠かさず、また、外国要人が防衛庁を表敬する際にも献花が行われ、殉職隊員に対して敬意と哀悼の意を表している。
 防衛庁本庁庁舎の市ヶ谷移転に伴い、98(平成10)年、自衛隊員殉職者慰霊碑などを「メモリアルゾーン」として整理したが、地積が狭く儀仗隊を伴った式典などの実施が困難などの問題があり、平成14年度から同地区の整備を開始した。昨年8月の完了の後、同年9月11日には、森前総理、瓦・虎島元防衛庁長官などの出席の下、「メモリアルゾーン」整備完了に伴う披露行事が行われた。
 「メモリアルゾーン」は、市ヶ谷台ツアーでも見学コースになっており、多くの見学者が訪れている。
 
披露行事を終え退出する森前総理(昨年9月)


 

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