第4章 国際社会の平和と安全を確保するための取組 

派遣部隊の福利厚生と隊員のメンタルヘルスケア

 不測の事態に対応できる態勢を維持し、常時、極度の緊張を強いられる隊員が安心して職務に専念できるようにするため、隊員と留守家族の絆を維持する態勢を整えるとともに、留守家族が隊員不在の間に不安を抱くことのないよう、留守家族に対し、親身かつ積極的な支援を行っている。
 具体的には、派遣隊員と留守家族間での電子メールによる近況交換、各艦への臨時郵便局の設置による手紙の送付、隊員と留守家族に対して相互にビデオレターの提供、説明会などにより留守家族への情報の提供を実施している。さらに、家族相談室を設置し留守家族からの各種相談に応じている。
 また、厳しい環境下で勤務する隊員個人の精神衛生面でのケアを目的として、派遣前に指揮官などに対しメンタルヘルス教育を行うとともに、派遣中は艦内においてメンタルヘルスチェックを実施し、事前にカウンセリング教育を受けた隊員が相談に応じる態勢をとっている。
 このような措置を通じて隊員と留守家族の精神的不安を緩和することにより、隊員が任務に集中できる環境づくりと士気の維持を図っている。
 
留守家族に対する説明会


 

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