第4章 国際社会の平和と安全を確保するための取組 

イラク被災民救援国際平和協力業務

 わが国は、安保理決議第1483号を受け、国際平和協力法に基づき、イラク周辺国において国連世界食糧計画(WFP):The United Nations World Food Program1などが行っている人道的な国際救援活動のために必要な物資などの輸送を行うこととし、昨年7月7日、人員98名、C-130H輸送機3機(うち1機は国内待機)などからなるイラク被災民救援空輸隊などを編成し、同月17日から、人道救援物資など(食糧運搬用プラスチックパレット)の輸送協力を開始した。
 空輸隊は、イラク被災民救援のため、ブリンディシ(イタリア)とアンマン(ヨルダン)との間において空輸を行い、その輸送総量は約140トンに上った。本輸送については、同年8月12日をもってWFPから依頼のあった全物資の空輸を完了したことから、空輸隊は、同月14日以降、ブリンディシとアンマンを出発し、同月18日までに帰国した。



 
1)食糧を開発途上国の経済社会開発及び緊急食糧援助に役立てることを目的として、63(昭和38)年に設立された機関。
<http://www.mofa-irc.go.jp/link/kikan_info/wfp.htm>


 

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