第3章 わが国の防衛と多様な事態への対応
領空侵犯に備えた警戒と緊急発進(スクランブル)
航空自衛隊(空自)は、全国のレーダーサイトと早期警戒機(E-2C)、早期警戒管制機(E-767)などにより、わが国とその周辺の上空を24時間態勢で監視している。また、戦闘機が直ちに発進できるよう、その一部を常に待機させている。領空侵犯のおそれのある航空機を発見した場合、緊急発進した空自の要撃戦闘機
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などがその航空機に接近して状況を確認し、必要に応じてその行動の監視を行う。実際に領空侵犯が発生した場合には、退去の警告などを発する
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。
1)空中から攻撃してくる敵を迎え撃つ役割をもつ戦闘機。
2)自衛隊法第84条
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