ダイジェスト 

平成15年版 写真で見る日本の防衛
防衛白書
ダイジェスト


脅威が多様化する中、
軍事力も役割が変化・多様化している。
わが国の平和と安全を守るために、
国際的な安全保障の安定化のために、
日夜、積極的に取り組み続ける。
国民からの理解と協力を得ながら、
防衛庁・自衛隊の進むべき方向を見定めながら−。


1 予測困難な脅威の常態化と軍事力の役割の変化・多様化
(第1章:国際軍事情勢)

1 世界に拡散するテロとの闘いと大量破壊兵器の脅威

 アフガニスタン国内においては、依然として米軍を中心としてアル・カイダなどの残党の追跡・掃討などが行われ、また、アフリカや東南アジアなどでのテロ攻撃など、国際テロ組織は、なお世界各地にその網をはりめぐらせ、テロ攻撃が拡散する危険性は減じていない。
 また、大量破壊兵器などの移転・拡散は、冷戦後の大きな脅威の一つとして認識されており、特に、テロリストなどの非国家主体が大量破壊兵器などを取得、使用する懸念も高まっている。

 
イラクにおける米軍などの作戦行動〔U.S.Army〕
イラクにおける米軍などの作戦行動〔U.S.Army〕

2 米国の新たな国防政策

 米国の国家安全保障戦略では、テロリストによる攻撃と大量破壊兵器の拡散を最大の脅威ととらえている。
 このような認識の中で、国防を全うす0るには軍の改革が必要であるとして、C4ISR、軍の統合、緊急展開能力、長距離での戦力投射能力、ステルス能力、精密誘導兵器、地中貫徹爆弾、無人機、ミサイル防衛、NBC対処、テロ対処などを重視している。

 
米国の無人機〔U.S.A.F〕
米国の無人機〔U.S.A.F〕

 

前の項目に戻る     次の項目に進む