第5章 国民と防衛 


Q&A 艦載機着陸訓練の意義

Q:艦載機着陸訓練はなぜ必要なのですか?

A:空母への着艦にあたり、艦載機は、空母の滑走路が広い洋上では点にしか見えないにもかかわらず、姿勢を保ちつつ、滑走路に進入しなければなりません。さらに、機体後部にあるフックを滑走路上のワイヤーに引っ掛けて停止することから、ごく限られた一地点に着艦しなければなりません。このように空母への着艦は、非常に高度な操縦技術を要するもので、一つ間違えば空母に衝突することにもなりかねません。そこで事前に飛行場で着陸訓練を十分に行い、技量を有することを確認する必要があります。艦載機着陸訓練は、このように必要不可欠なものです。この訓練によりパイロットが着艦技量を維持することは、パイロットなどの安全のためであることはもとより、ひいては日米安保体制の実効性の維持・強化の観点からも重要です。


 

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