医療面での活動
防衛医科大学校
1(埼玉県所沢市)では、医学の教育・研究に役立てるための病院が設置されている。ここでは、広く一般の市民の診療も行うほか、第3次救急医療施設である救命救急センター
2が、運営されており、地域医療にも役立っている。また、自衛隊は、全国16か所に自衛隊病院
3を設置するとともに、師団(しだん)、地方隊、方面隊などの主要部隊にも衛生部隊を保有しており、医療を含む各種衛生機能を持っている。さらに、地方公共団体などからの要請があれば、これらを活用し、災害発生時の救急医療、防疫(ぼうえき)などにも努めている。
調査研究の分野では、陸自開発実験団部隊医学実験隊(東京都世田谷区)、海自潜水医学実験隊(神奈川県横須賀市)、空自航空医学実験隊(東京都立川市)が、それぞれ野外衛生、潜水医学、航空医学などの研究を行っており、また、防衛医科大学校防衛医学研究センター(埼玉県所沢市)では、救命・救急医学に関する研究などを行っている。これらの部隊などは大学や研究機関などの要請に応じ、講師を派遣するなどして、長年培(つちか)った知識・技術を社会に提供している。