第5章 国民と防衛 

第5章 国民と防衛

 わが国の防衛力を支えている様々な基盤や、防衛庁・自衛隊が平素から行っている様々な活動は、国民や地域社会とつながりが深いものが多い。
 具体的には、防衛力を支える基盤である自衛隊の教育訓練は、地元の理解を得なければできないものであり、装備品の生産・技術基盤の主体は民間企業である。また、いわゆる民生支援として、危険物の処理や運動競技会に対する協力などを通じて、防衛庁・自衛隊が国民生活の安定に貢献する一方、自衛官の募集や就職援護などの分野では地方自治体などからの協力を得ている。さらに、自衛隊・在日米軍施設なども、国民からの理解・協力を得てはじめてそれらを安定的に使用することができる。
 本章では、わが国の防衛力を支えている様々な基盤のうち主要なものについて、また、防衛庁・自衛隊がどのような分野で国民とかかわり相互に協力し合っているのか、国民からの理解・協力を得るためにどのようなことに取り組んでいるのかについて説明する。

 
一般者に対しCH-47JAの体験搭乗を行っている陸自第12旅団(昨年5月 朝霞駐屯地へリポート)

 
国際観艦式に伴う一般公開で護衛艦の説明を行っている海自隊員(昨年11月 東京湾)

 
空自航空祭で地上展示中の航空機(本年5月 静岡県静浜基地内)


 

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