第4章 より安定した安全保障環境の構築への貢献 

3 わが国の国際平和協力の今後の課題

 以上のように、自衛隊の国際平和協力への取組については、国際平和協力法が逐次見直される中で、着実に実績を積み上げ、部隊の派遣態勢・体制も逐次改善され、国民の支持も高まった。自衛隊の国際平和協力への取組は、いわゆる「若葉マーク」を卒業する時期に来たといえる。
 今後、自衛隊が国際平和協力を行うにあたっては、より一層自衛隊の特性を活かし、今まで以上に困難な任務を的確に遂行することが求められているということを自覚すべき時期に来たと考えられる。
 防衛庁・自衛隊は、わが国の国際平和協力のための様々な取組の中で、人的な貢献の主体となるべきと認識しており、より効果的な国際平和協力業務を行うため、国内外の情勢を見極めつつ、今後のあり方について検討することが必要であると考えている。

 

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