第4章 より安定した安全保障環境の構築への貢献 

現場の具体的状況など

 これまでの主な協力支援活動は、艦船用燃料の洋上補給である。
 洋上における補給は、補給艦の真横30〜50mの距離を同じ速力で航行する受給艦にホースを渡して、数時間(最長6時間)並走しながら燃料を渡す作業である。補給を行っている周辺海域では、すぐに国籍が確認できない船舶や航空機が航行しており、作業を行う隊員は、常時、不測の事態に対応できる態勢を維持しなければならず、極度の緊張を強いられている。
 気象状況については、最高40度Cを超える外気温度、甲板上は約70度C以上になることもあるなど、厳しい環境の下で、隊員は、忍耐強く任務を遂行している。
 また、空自の具体的活動としては、C-130H輸送機、C-1輸送機などにより、米軍の航空機エンジン、部品、整備器材、衣料品などの物資を輸送するなどの任務を遂行している。

 
高温多湿かつ砂塵の中、港を出港する護衛艦「さわかぜ」

 

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