第1章 国際軍事情勢 

米太平洋軍の軍事態勢

 米太平洋軍は、ハワイに司令部を置き、不測の事態に迅速かつ柔軟に対応するとともに、地域の安定を確保するため、海・空軍を主体とする戦力を太平洋とインド洋に前方展開している。その戦力構成は次のとおりである。
 陸軍は、2個師団約5万3,000人から構成され、韓国に1個師団を置くほか、ハワイに司令部を置く太平洋陸軍の下に1個師団(ハワイ)を配置している。
 海軍は、ハワイに司令部を置く太平洋艦隊の下、西太平洋とインド洋を担当する第7艦隊、東太平洋やベーリング海などを担当する第3艦隊などから構成され、主要艦艇約110隻、約140万トンを擁している。両艦隊は、米本土西海岸、ハワイ、日本、グアム、ディエゴガルシアなどの基地を主要拠点として展開している。
 海兵隊は、太平洋艦隊の下に、米本土と日本にそれぞれ1個海兵機動展開部隊を配置しており、兵員約6万8,000人、作戦機約190機を有している。
 空軍は、ハワイに司令部を置く太平洋空軍の下に、日本に第5空軍、韓国に第7空軍、アラスカに第11空軍、グアムに第13空軍を配置しており、兵員約4万5,000人、作戦機約280機を有している。

 

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