第1章 国際軍事情勢 

第1章 国際軍事情勢

 脅威の主体として、従来の国家だけでなく非国家主体が注目されるようになり、またテロを含む各種の不法行動などが安全保障に与える影響が重視されるようになるなど、近年、様々な変化が現れている。このような中、軍事力もその役割を変化・多様化することが求められ、国際関係も唯一の超大国となった米国を中心として新たなものになりつつある。
 また、アジア太平洋地域においても、領土問題や統一問題が引き続き存在するほか、国際テロ組織の活動の活発化や大量破壊兵器の問題なども発生している。
 本章では、このような国際社会の抱える課題と、それに対する国際社会の対応について述べるとともに、アジア太平洋地域の軍事情勢について説明する。

 
米艦艇から発射されたトマホーク巡航ミサイル(本年3月 ペルシャ湾)〔U.S.Navy〕

 

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