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<VOICE>国内外の大学院などで学ぶ隊員の声

National Defense University
The Dwight D. Eisenhower School for National Security and Resource Strategy
(アメリカ合衆国)1等陸佐 古庄 明裕(ふるしょう あきひろ)
(現所属:陸上自衛隊教育訓練研究本部付)

私は、2020年7月から1年間、ワシントンDCにある米国防大学の国家安全保障・資源戦略大学院で学びました。この大学は、大統領等を補佐できるシニアリーダーの育成を目的としており、これまでにアイゼンハワー大統領をはじめとした世界各国の政府高官を輩出してきました。学生は、米軍人のほか、大統領府、国務省等の参事官等や留学生(大佐級)からなり、多様なキャリアをもった学生たちとの切磋琢磨を通じて幅広い視野と戦略的思考を身につけることができました。今後は、ここで得た成果を活かし、わが国の防衛により一層貢献していきたいと思います。

米国防大学にて

米国防大学にて

Columbia University, School of International and Public Affairs (SIPA)(アメリカ合衆国)
3等海佐 横川 亮太(よこかわ りょうた)
(現所属:海上自衛隊幹部学校)

私は、安全保障政策及び国際紛争解決について学ぶため、2020年9月からニューヨーク市に所在するコロンビア大学国際公共政策大学院に留学しております。日々の授業では、著名な教授陣から提供される貴重な学術研究及び現場体験に対し、世界30か国以上から集まる多種多様な学生達と問題意識を交換しており、留学生活は自身の知見を広げる素晴らしい機会となっています。

帰国後は、留学中に培った幅広い視野及び知識を存分に発揮し、防衛省・自衛隊の任務に貢献していく所存です。

コロンビア大学メインキャンパスにて

コロンビア大学メインキャンパスにて

Australian Defence College(オーストラリア)
防衛書記官 折戸 栄介(おりと えいすけ)
(現所属:内部部局地方協力局地方調整課長)

私は、2020年1月から約1年間、豪州国防大学の国防戦略研究課程を受講しました。同課程は、戦略レベルの思考を身につけることを主眼としているのですが、まさに課程の最中に新型コロナウイルスの世界的な拡散が起こり、講義や議論の焦点も「アフター・コロナ」の世界がどうなっていくか、そしてどのようにそれぞれの国や地域、世界全体を平和で安定的なものにしていくかといった点に自然と移っていきました。

こうした中で、同課程で豪州をはじめとする多くの国からの大佐級の軍人や職員とともに議論し、様々な見方を吸収することができたことは、今後も安全保障政策に携わっていく自分にとってかけがえのない財産だと思っています。

卒業式で特別賞(Geddes Gavel Award)を受賞する筆者(中央)

卒業式で特別賞(Geddes Gavel Award)を受賞する筆者(中央)

東京都立大学大学院 人文科学研究科人間科学専攻臨床心理学教室(東京都八王子市)
1等空尉 永井 陽介(ながい ようすけ)

私は、大学を卒業後、航空自衛隊に入隊し、航空機を整備する部隊で数年間勤務した後、国内大学院研修の希望が叶い、東京都立大学大学院に進学しました。

現在、博士前期課程に在籍し、カウンセリングなどの心理の実務を行う上で必要となる理論や技法を習得するため、勉学に勤しんでいます。研修終了後は、臨床心理士などの資格を取得し、研修で培った技能をもって、部隊におけるカウンセリング業務やメンタルヘルス施策に携わり、隊員の心の健康の保持増進を通じて、部隊の任務遂行に寄与していきたいと考えております。

カウンセリングを行う筆者(右)

カウンセリングを行う筆者(右)