コラム

<VOICE>ジブチ現地調整所も頑張っています-海賊対処行動派遣隊員の声-

ジブチ現地調整所長 1等海佐 加藤 雅巳(かとう まさみ)

12(平成24)年7月24日、ジブチに派遣された派遣海賊対処行動水上部隊や航空隊が海賊対処行動を行うために必要なジブチ共和国関係当局その他の関係諸機関との連絡調整を行うことを任務として、ジブチ現地調整所が新編されました。
その背景として、11(同23)年6月にジブチにおける自衛隊の活動拠点の運用を開始して以降、航空隊の指揮官の諸外国軍・政府高官などへの対応や現地対策の機会が増加していること、また、護衛任務のためジブチを離れる期間が長い水上部隊が関係諸機関との意見交換の機会を十分に確保できていないという問題がありました。現地調整所が航空隊および水上部隊の両部隊を代表し、対外的な諸調整を行うことにより、これらの問題を解決することが新編のねらいです。また、人脈構築の観点から、任期は他の隊員より長い約1年となっています。
ジブチには、米軍やフランス軍を始め多数の国から軍隊が派遣されています。現地調整所は、ジブチ関係当局のみならず、諸外国軍とも海賊対処行動の円滑化に必要な意見交換や調整を行っています。所員一同、日の丸を背負い、日本の海賊対処行動の円滑化に貢献しようと、「外国人にも気後れしない」という気概を持って、暑さにも負けず、日々調整に当たっています。

ジブチ軍参謀次長表敬訪問
ジブチ軍参謀次長表敬訪問
 
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