コラム

<解説>中央即応集団司令部のキャンプ座間への移転について

06(平成18)年5月に日米政府間で合意された「再編の実施のための日米ロードマップ」に基づき、13(同25)年3月26日、中央即応集団司令部は、それまで位置していた朝霞(あさか)駐屯地からキャンプ座間への移転を完了した。これにより、3自衛隊の主要な司令部が在日米陸海空軍司令部と同一地域に位置することになり、各軍種間の関係がより強化されることになった。
これに先立ち、東部方面総監と在日米陸軍司令官との間において、キャンプ座間内における指揮権限などに関する覚書を締結して移転を完了させるとともに、陸幕長と在日米陸軍司令官とが共同声明を発出し、本移転が日米同盟および陸自と米陸軍との関係発展において歓迎すべき大きな進展であることを相互に確認した。
中央即応集団司令部の移転は、わが国周辺の安全保障環境がより一層厳しさを増す中、在日米陸軍司令部の改編とあわせ、陸自と在日米陸軍との間の協力を強化し、日米防衛協力そして日米同盟強化に貢献し、ひいては日本の安全とアジア太平洋地域の平和と安定の一層の実現へ寄与するものであり、きわめて重要な意義を有している。
本移転により、平素の訓練、調整および事態生起時における連携強化が期待される。

君塚陸幕長とハリソン在日米陸軍司令官による共同声明署名式
君塚陸幕長とハリソン在日米陸軍司令官による共同声明署名式
 
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