第III部 わが国の防衛に関する施策
第3節 研究開発
1 装備品などの研究開発をめぐる現状

前述のとおり防衛装備品は高性能化・複雑化する傾向にあり、それに伴って、開発・生産コストは上昇傾向にある。そのため、研究開発においても、装備品などのライフサイクルを通じた性能、スケジュール、コストの最適化を図る観点から、構想・研究および開発段階において、性能・コストなどの面での複数の提案の比較・分析を徹底している。
また、そのツールとして、艦艇初期検討評価技術、統合防空システムシミュレーションなど「モデリング・アンド・シミュレーション」の研究を行っている。さらに、装備品の量産単価の上昇を招かないように、開発時から技術研究本部と装備施設本部が、コストの見積もりについて連携する仕組みを、ライフサイクル管理の一部として行っている。
加えて、先進諸国においては国際共同研究・開発に参加することによって、装備品などの高性能化・高価格化に対応することが主流となっている。

 
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