コラム 

<解説>「海洋秩序の維持」への取組

新防衛大綱においては、グローバルな安全保障環境を改善するため、「海洋秩序の維持」のための取組を積極的に推進することとされました。ここでは、海上自衛隊が実施する活動を紹介します。

【海賊対処活動に参加した木村1佐】
「私は10(平成22)年6月から第4次派遣海賊対処行動航空隊司令としてソマリア沖・アデン湾での海賊対処活動に従事しました。活動中、海賊による襲撃の通報を航行船舶から受けた際には、この活動の重要性を身を持って認識しました。また、現地で活動する各国の艦艇や航空機とともに襲撃を未然に防止できた時には、こうした国際的な取組が海洋秩序の維持に大いに役立っていることを実感しました。」
 
護衛の状況
 
護衛の状況

【PSI訓練に参加した竹本3佐】
「私は10(同22)年10月、韓国主催のPSI訓練に参加しました。米豪韓海軍と実施した本訓練には10カ国のオブザーバーが参加しており、これは海洋を介して行われる大量破壊兵器の拡散を国際社会が一丸となって防止する重要性が共有されていることの証左であり、海自による積極的な取組の必要性を改めて認識しました。」
 
訓練の状況
 
訓練の状況


海上自衛隊は、これらのほか、平素からの情報収集・警戒監視や各種活動、訓練を通じた各国海軍との協力関係の強化により、「海洋秩序の維持」に積極的に取り組んでいます。

 

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