第II部 わが国の防衛政策の基本と新防衛大綱、新中期防など 

6 日米安全保障体制の強化のための施策

1 戦略的な対話および政策調整
日米間で安全保障環境の評価を行いつつ、共通の戦略目標および役割・任務・能力に関する日米間の検討を引き続き行う。

2 日米防衛協力の強化
(1)各種分野における協力の一層の推進
情報協力、計画検討作業の深化、周辺事態における協力を含む各種の運用協力、弾道ミサイル防衛における協力、装備・技術協力といった従来の分野における協力を進める。また、拡大抑止の信頼性向上、情報保全のための日米協議を実施する。さらに、地域における不測の事態に対する米軍の抑止および対処力の強化を目指し、日米協力の充実を図るための措置を検討する。

(2)日米防衛協力の深化
警戒監視活動における日米協力、日米二か国間、日米韓、日米豪などの三か国および多国間の共同訓練の拡大、自衛隊施設とわが国および米国に所在する米軍施設・区域の共同使用の拡大などによる平素からの各種協力の強化、国際平和協力業務、国際緊急援助活動、海賊対処行動などの地域およびグローバルな活動における日米協力の推進について日米間で協議を行い、日米協力の強化を図る。
 さらに、宇宙、サイバー空間における対応、海上交通の安全確保、気候変動といったグローバルな課題についても、関係府省間で連携しつつ日米間で協議を行い、協力を進める。

3 在日米軍の駐留をより円滑かつ効果的にするための取組
在日米軍の駐留をより円滑かつ効果的にするとの観点から、一層の効率化・透明化を図りつつ在日米軍駐留経費を安定的に確保する。
参照 部2章

 

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