5 薬物事案への取組
05(同17)年、自衛隊において薬物事案が続発した。これを重く受け止めた防衛省は、「薬物問題対策検討会議」を設置して問題点と再発防止策
4をとりまとめ、この防止策を着実に実施していくこととした。
こうした取組にもかかわらず、平成21年度には10名の薬物にかかわる法令に違反した容疑で逮捕される事案が発生した。防衛省としては、防衛副大臣を議長とした17回目の検討会議を10(同22)年1月に開催し、近年の薬物事案の発生が若年の隊員によるものがほとんどであるという傾向を踏まえ、若年隊員を重点に1)薬物乱用防止にかかわる教育の実施、2)営舎内点検の実施、3)薬物検査の見直し、を速やかに行い、前述の再発防止策とあわせて薬物犯罪の再発防止、根絶を図っていく。
4)再発防止策として、1)服務指導および教育の徹底、2)入隊後における薬物検査(尿検査)の導入、3)各種相談・通報窓口の整備などの再発防止策を速やかかつ着実に実施していくこととした。なお、入隊時の薬物使用検査は、02(平成14)年から実施している。