3 アフガニスタン
オーストラリアは、01(同13)年の9.11テロに際し、米豪同盟のもとで、いち早く米国への支持を表明し、同年10月にはアフガニスタンへ部隊を派遣した。オーストラリアは、アフガニスタンが平和で安定した国になるよう支援することを通じてテロの拡散を防ぎ、同国が再びテロの温床となることを防ぐことを目的として、国際治安支援部隊(ISAF:International Security Assistance Force)のもとで活動している。同国は、アフガニスタンにおける豪軍の関与継続を表明しており
6、09(同21)年7月より新たな部隊が派遣され
7、現在、アフガニスタン国内で約1,550名がウルズガン州での復興支援活動やアフガニスタン治安部隊の訓練などに従事している。また、アフガニスタン周辺においても、約800名がアフガニスタンでの任務を支援するために活動している
8。
6)09(平成21)年12月3日のフォークナー国防相による、米国のアフガニスタンおよびパキスタンに対する戦略の見直しを支持するスピーチにおける発言。豪軍は非NATO加盟国の中でISAFに対する最大の貢献国であり、オーストラリアは、米国のアフガニスタンおよびパキスタンに対する戦略の見直しへの支持を表明し、アフガニスタンからの撤退期限も設けていない。しかし、今後アフガニスタンへの増派の予定はないとしている。
7)09(平成21)年4月29日、政府は、アフガニスタンに新たに約450名を派遣することを発表した。新たな派遣部隊には、ウルズガン州におけるアフガニスタン軍の訓練およびその支援に従事する約330名のほか、同年8月の選挙における治安確保のため短期的に派遣される約120名が含まれる。
8)洋上哨戒機2機、輸送機3機、フリゲート1隻が中東で活動。09(平成21)年5月、中東で活動する洋上哨戒機とフリゲートに対し、対テロ任務に加えて新たに海賊対処任務も付与することを発表した。