6 武器の国際的な移転
中国は、アジア、アフリカなどの開発途上国に小型武器、戦車、航空機などを供与しており、パキスタン、イラン、バングラデシュ、ミャンマーなどが主要な輸出先とされているほか、ナミビア、ジンバブエなどのアフリカ諸国にも武器を輸出している。パキスタンとの関係はとくに密接であり、両国はJF-17戦闘機の共同開発などを行っていると伝えられている。中国は、武器の輸出に関して、輸出相手国の内政に干渉しないとしているが、中国からの武器移転については、民主主義や人権の観点から問題のある国家に武器を供給しているのではないかとの指摘があり、中国が、国際社会の懸念に応えて武器の国際的な移転に関する透明性を向上させていくかが注目される。