第III部 わが国の防衛のための諸施策 

(VOICE)新隊員の声(陸自一般曹候補生)

第1施設大隊第3中隊 陸士長 櫻井 直也(さくらい なおや)

 私は今、陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区)に所在する第1施設大隊第3中隊で訓練・勤務に充実した毎日を過ごしています。
 私は子供の頃から運動が大好きで部活動もずっと運動部に所属していました。運動を通じて、体を鍛えながら社会に貢献できる仕事に就きたいと漠然と思っていた時、父親から自衛官になることを薦められました。自衛官なら私の希望にも合致し、日本の平和を守るというとてもやりがいのある仕事だと思いました。特に、組織の中核となる陸曹自衛官という職務に魅力を感じ、一般陸曹候補生に志願することを決意しました。
 入隊前は自衛隊に対し漠然としたイメージしかなく、不安に感じることもありましたが、新隊員前期教育における厳しくも充実した訓練を受けるにつれ、入隊前の不安は徐々に解消していきました。また、入隊当初は集団生活に慣れず苦労したこともありましたが、先輩の班長の親身な指導や同期の協力もあり、苦しい時も助け合いながら乗り切ることができました。そして目標としていた体力検定1級に合格することができました。
 3か月の前期教育終了後、自分の専門職種に必要な知識や技能を習得するため、さらに3か月の後期教育を受けました。夏の暑さと戦いながら、汗を流し、身体で施設科隊員としての基本的事項を学んでいきました。覚えることが多く、大変でしたが、その分、毎日自分の成長を肌で感じることができました。
 教育終了後、配属された部隊では、訓練、体力練成などに忙しく、新隊員教育とは異なる厳しさもありますが、その分、やりがいを感じています。最初は分からないことばかりで、戸惑ったりすることもありましたが、分からないことがあれば先輩が丁寧に教えてくれたり、貴重なアドバイスもしてくれます。今は指導されたことをしっかり行うことで精一杯ですが、多くの訓練に参加し、経験を重ね、先頭に立って同期、後輩を引っ張っていけるような陸曹自衛官になりたいと思います。今後は、最も厳しいと言われるレンジャー訓練への挑戦を目指して頑張っていきたいと思います。
 
訓練中の櫻井士長

 

前の項目に戻る