第III部 わが国の防衛のための諸施策 

2 市民生活の中での活動や社会に貢献する活動

 自衛隊は、防衛大綱に示された役割のほかに、地方公共団体や関係機関などからの依頼に基づき、国民とかかわるさまざまな分野で、民生支援活動を行っている。一例として、昨年7月の北海道洞爺湖サミットにおいては、関係機関と連携しつつ、指揮所訓練や予行などの準備を行い、要人輸送、警戒監視、不測事態対処などを行った。
 陸自は、地方公共団体の要請を受けて不発弾などの処理を行っている。昨年5月には、調布市で大型不発弾が発見され、域内約8,000戸の市民約1万6,000人を避難させた上で、不発弾処理隊が迅速に不発弾を処理した。
 これらは、国民と自衛隊相互の信頼をより一層深めるものでもあり、防衛基盤の充実・強化に寄与している。また、これらの活動は、隊員に日頃から国民生活に役立っているという誇りと自信を与えている。
 
不発弾処理(調布市)に従事する陸自隊員

参照 資料7071

 

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