第III部 わが国の防衛のための諸施策 

3 日米共同訓練

 自衛隊と米軍の共同訓練は、それぞれの戦術技量1の向上を図る上で有益である。さらに、日米共同訓練を通じて、平素から戦術面などの相互理解と意思疎通を深め、インターオペラビリティ(相互運用性)を向上させておくことは、日米共同対処行動を円滑に行うために欠かせない。また、周辺事態安全確保法などにより自衛隊に与えられた任務を行う上で、日米の連携・調整要領を平素から訓練しておくことも重要である。このような努力は、ひいては日米安保体制の信頼性と抑止効果を維持し向上させることにもつながる。
 このため、自衛隊は、米軍との間で、これまでも各種の共同訓練を行っており、今後ともその内容の充実に努めていく方針である。たとえば、本年1月に行われた日米共同統合演習(指揮所演習)においては、統合幕僚監部、陸上・海上・航空自衛隊および米軍の各部隊が参加するとともに、関係省庁などの協力を得ながら、わが国防衛のための日米共同対処および周辺事態などの各種事態における自衛隊の対応と日米協力について検証・演練を行い、共同統合運用能力の維持・向上を図った。

参照 資料46
 
実動訓練中の陸自および米海兵隊の隊員
 
嘉手納基地に展開した米空軍F-22戦闘機(手前)と編隊飛行する空自F-15戦闘機


 
1)個々の装備を使いこなすとともに、一定の規模の部隊を動かすための能力など


 

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