1 防衛大綱の見直しの背景
わが国の安全保障環境は、引き続き、大量破壊兵器などの拡散や国際テロなどの新たな脅威や多様な事態が課題であることに加え、国際平和協力活動への積極的な取組への期待がさらに高まっており、今後、このような安全保障環境により適切に対応していくことが必要である。防衛大綱においては、策定の5年後、すなわち本年末までに検討の上必要な修正を行うとされていることを踏まえ、政府は、わが国の安全保障と防衛力のあり方について幅広い視点から総合的な検討を行うため、本年1月7日、安全保障と防衛力のあり方に関係する分野などの有識者を委員とし、さらにこの分野に関する行政実務上の知識や経験を持つ者を専門委員とする「安全保障と防衛力に関する懇談会」
1の開催を決定した。