第I部 わが国を取り巻く安全保障環境 

3 アフガニスタン

 オーストラリアは、01(同13)年の9.11テロに際し、米豪同盟のもとで、いち早く米国への支持を表明し、同年10月にはアフガニスタンへ部隊を派遣した。オーストラリアは、アフガニスタンが平和で安定した国になるよう支援することを通じてテロの拡散を防ぎ、同国が再びテロの温床となることを防ぐことを目的として活動している。ラッド政権は、アフガニスタンにおける豪軍の長期間にわたる駐留を表明しており6、本年4月には、新たに約450名を派遣することを決定した7。これにより、約1,550名がウルズガン州での復興支援活動やアフガニスタン軍の訓練などに従事することとなる。また、オーストラリアは、04(同16)年3月からペルシャ湾における海上安全活動(MSO:Maritime Security Operations)にも参加している。
 
アフガニスタンで活動中の豪軍兵士〔オーストラリア国防省〕


 
6)本年3月25日の米豪首脳会談後の共同記者会見におけるラッド首相の発言

 
7)本年4月29日の記者会見におけるラッド首相の発言。新たな派遣部隊には、ウルズガン州におけるアフガニスタン軍の訓練およびその支援に従事する約330名のほか、8月の選挙における治安確保のため短期的に派遣される約120名が含まれる。


 

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