第III部 わが国の防衛のための諸施策 

2 日々の教育訓練1

 自衛隊は、わが国の防衛をはじめとするさまざまな任務を遂行する。このため、装備などの充実を図るだけでなく、指揮官をはじめとする各隊員の高い能力・知識・技能や部隊の高い練度の維持が必要である。そして、いかなる場面でも実力を発揮できる態勢にあることが求められている。これは、各種事態における自衛隊の迅速・的確な対処を可能とすると同時に、ひいては、わが国への侵略を意図する国に対し、それを思いとどまらせる抑止力としての機能も果たしている。
 教育訓練は、このような人的な面で自衛隊の任務遂行能力を強化するための最も重要な基盤である。このため、自衛隊は、種々の制約の中、事故防止などの安全確保に細心の注意を払いつつ、隊員の教育や部隊の訓練などを行い、精強な隊員や部隊を練成するとともに、即応態勢の維持・向上に努めている。
 
航空機から飛び出す陸自空挺隊員
 
懸垂下降訓練を行う海自潜水員
 
救難降下訓練を行う空自救難員


 
1)教育訓練の細部については、各自衛隊のホームページに掲載:陸上自衛隊<http://www.mod.go.jp/gsdf/>、海上自衛隊<http://www.mod.go.jp/msdf/>、航空自衛隊<http://www.mod.go.jp/asdf/>参照

 

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