第III部 わが国の防衛のための諸施策 

3 インドネシア・ジャワ島中部地震に際しての国際緊急援助活動

 昨年5月27日に、インドネシア・ジャワ島中部で発生した大規模地震により、震源に近いジョグジャカルタ特別州の南部では、ほとんどの建物が倒壊し、多くの死傷者が出るなどの大きな被害が生じた。
 同月29日、インドネシア政府からの要請を受け、外務大臣から防衛庁長官(当時)に対し、国際緊急援助隊法に基づく協力を求める協議が行われ、国際緊急援助活動を行うため、自衛隊を現地に派遣した。
 被災地の山間部などでは、医師が少なく、医療のニーズがあったことから、派遣された自衛隊は医療支援を実施し、延べ約3,800名を診療するとともに、約1,700名への予防接種、4,300m2の防疫を実施した。

 

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