第II部 わが国の防衛政策の基本 

第3節 防衛省・自衛隊の組織

 防衛力の中核である自衛隊は、わが国の防衛という国家存立にとって最も基本的な役割を担う専門の組織であり、そのために必要な各種機能を備えたさまざまな部隊、機関で構成されている。
 防衛省・自衛隊が、新たな時代の政策課題に的確に対応するためには、組織も時代にあったものとなるよう常に見直しを行っていくことが必要とされている。このため、防衛省では、昨年度に政策機能や地方との協力体制の強化などのための組織改編を行ったところであり、今年度には所掌事務のより適正かつ効果的な遂行を確保するための組織改編を行うこととしている。
 本節では、防衛省1・自衛隊の組織とこれらの組織改編について説明する。


 
1)「防衛省」と「自衛隊」は、ともに同一の防衛行政組織である。「防衛省」という場合には、陸・海・空自衛隊の管理・運営などを任務とする行政組織の面をとらえているのに対し、「自衛隊」という場合には、わが国の防衛などを任務とする、部隊行動を行う実力組織の面をとらえている。

 

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