4 欧州における安定化のための努力
1 軍備管理・軍縮
92(平成4)年に発効した欧州通常戦力(CFE:Conventional Armed Forces in Europe)条約は、戦車、装甲戦闘車両、火砲、戦闘機、攻撃ヘリの五つの区分の兵器について、東西両グループ
1の保有上限を定め、これを超える兵器を削減することとした。これにより既に7万点以上の各種兵器が削減されている。
その後、欧州における戦略環境の変化を踏まえ、99(同11)年のOSCE首脳会議において、従来の東西両グループごとの保有制限を国別・領域別保有制限に変更することを主な内容とするCFE適合条約が署名された
2。