2 薬物事案への取組
05(平成17)年、各自衛隊において、薬物事案が続発
1したことを重く受け止め、同年10月に、「薬物問題対策検討会議」を設置し、昨年2月にその問題点と再発防止策などについて「最終的なとりまとめ」を作成した
2。
こうした取組にもかかわらず、昨年4月に航空自衛官1名、9月に海上自衛官2名が、また本年2月に陸上自衛官1名が覚せい剤取締法や麻薬特例法に違反した容疑で逮捕される事案が発生した。防衛省では、昨年9月の逮捕事案を受け、同月「薬物問題対策検討会議」において、より実効性ある薬物検査
3について検討し、陸・海・空自衛隊に勤務する自衛官を対象として、一定期間
4内に、延べ数で全隊員分の薬物検査を実施することとしている。今後、このような事案が起きることがないよう、引き続き再発防止策の徹底を図っていく。
1)05(平成17)年7月から同年12月までに、大麻取締法などに違反した容疑で、計17名の自衛官(海自11名、陸自5名、空自1名)が、逮捕または書類送検された。
2)「最終的なとりまとめ」の再発防止策として、1)服務指導および教育の徹底、2)入隊後における薬物検査(尿検査)の導入、3)各種相談・通報窓口の整備などの再発防止策を速やかかつ着実に実施していくこととした。なお、入隊時の薬物使用検査は、02(平成14)年から実施している。