第6章 国民と防衛庁・自衛隊 

第2節 防衛力を支える基盤


 防衛力の中核である自衛隊は、わが国の防衛という国家存立にとって最も基本的な役割を担う専門の組織であり、そのために必要な各種機能を備えたさまざまな部隊、機関で構成されている。
 自衛隊が任務を遂行するためには、質の高い人材の確保・育成や情報通信などの組織の基盤を整えることが重要であり、防衛庁・自衛隊1は、さまざまな取り組みを行っている。また、本年3月からは、統合運用体制2が開始されたことにともない、統合運用の基盤についても、さらに充実させなければならない。
 以上の観点から、本節では、防衛庁・自衛隊の組織や人、日々の教育訓練、および自衛隊を支える上で重要な情報通信能力を強化するための取組、総合取得改革の推進、技術研究開発の充実、ならびに秘密保全に対する取組について説明する。


 
1)「防衛庁」と「自衛隊」は、ともに同一の防衛行政組織である。「防衛庁」という場合には、陸・海・空自衛隊の管理・運営などを任務とする行政組織の面をとらえているのに対し、「自衛隊」という場合には、わが国の防衛などを任務とする、部隊行動を行う実力組織の面をとらえている。

 
2)統合運用については、3章1節及び統合幕僚監部ホームページ<http://www.jda.go.jp/join/>参照


 

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