第4章 日米安全保障体制の強化 

(Q&A)普天間飛行場は沖縄県外、日本国外には移設できないのですか?

 米海兵隊においては、陸上、航空及び支援部隊が1つのまとまりとして迅速に展開し、様々な事態に柔軟に対応しなければなりません。沖縄においても、そのような部隊として第3海兵機動展開部隊(IIIMEF)が展開しており、その下で、キャンプ・シュワブやキャンプ・ハンセンなどに陸上部隊が所在するほか、普天間飛行場には、第36海兵航空群などが駐留しています。
 普天間飛行場は、沖縄の海兵隊にあって、1)ヘリなどによる海兵隊の陸上部隊の輸送機能、2)空中給油機(KC-130)を運用する機能、3)緊急時に航空機を受け入れる基地機能、という3つの機能を有しています。
 このうち、昨年10月の共同文書において、2)空中給油機を運用する機能、3)緊急時の基地機能については、本土の自衛隊の航空基地などへ移駐することとしましたが、1)の陸上部隊の輸送機能については、県内の陸上部隊とヘリ部隊とを、迅速に展開するため、常に連携して定期的な訓練・演習や作戦などにおいて運用する必要があることから、沖縄に確保されるべきであることが日米間で確認され、県内の移設で合意したものです。

 

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