第2章 わが国の防衛政策の基本 

2 新たな脅威や多様な事態への実効的対応関連


(1)BMDに係る諸施策の推進
 弾道ミサイル攻撃に対応し得る能力の確保に係る事業を引き続き推進するとともに、将来的な能力向上のため、海上配備型上層システムに係る日米共同技術研究は、これまでの研究成果を踏まえ、日米共同開発に着手する。

(2)ゲリラや特殊部隊による攻撃などへの対応
 ゲリラや特殊部隊による攻撃などへの対応については、沿岸部などの監視、侵入した特殊部隊などの捜索、捕獲・撃破、重要施設防護などの能力の向上を図るため、各種機能、訓練施設の充実を図る。

(3)核・生物・化学兵器による攻撃への対応
 核・生物・化学兵器による攻撃対処については、検知・同定機能、防護機能、診断・治療機能を整備しつつ、必要な能力の向上を図る。

(4)周辺海域における潜水艦および武装工作船への対応
 わが国の領水内を潜没航行する外国潜水艦を探知・識別・追尾し、わが国の意思を表示する能力の整備・向上1および浅海域における潜水艦対処能力の維持・向上を図る。また、引き続き武装工作船への対処能力の向上を図る。

(5)大規模・特殊災害などへの対応
 大規模・特殊災害などに適切に対処し得る態勢を整備する。


 
1)潜水艦に対して浮上などを要求する信号を発することが可能な対潜モールス弾の研究


 

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