第5章 国際的な安全保障環境の改善 

5 国際緊急援助活動への取組


 防衛庁・自衛隊は、人道的な貢献や国際的な安全保障環境の改善の観点から、国際緊急援助活動に積極的に取り組んでいる。
 このため、平素より陸・海・空自衛隊に対して事前に作成した計画に基づき、任務に対応できる態勢を維持させている。また、派遣に際しては、被災国政府などからの要請内容、被災地の状況などを踏まえ、陸・海・空自衛隊の機能・能力を活かした国際緊急援助活動を積極的に行っている。
参照> 資料50

 これまで派遣された国際緊急援助活動は図表5-1-17のとおりであるが、最近では、04(同16)年12月に甚大(じんだい)な被害をもたらしたインドネシア・スマトラ島沖大規模地震およびインド洋津波に際して、過去最大規模となる陸・海・空自衛隊の部隊や統幕などの要員の派遣を行った。
 
図表5-1-17 自衛隊による国際緊急援助活動など

 また昨年8月、ロシア連邦カムチャッカ半島沖でのロシア潜水艇の救助や、同10月パキスタン等大地震、本年5月のインドネシア・ジャワ島中部地震に際しての陸・空自衛隊の部隊の派遣など、積極的に人道的な貢献を果たしており、国際緊急援助活動への即応態勢も含めて高く評価されている。

 

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