第3章 わが国の防衛のための自衛隊の運用と災害派遣や国民保護 

1 島嶼部に対する侵略に対応するための作戦


 島嶼部に対する侵略への対応は、自衛隊が平素から行っている警戒監視や軍事情報の収集などにより、早期に兆候を察知することが重要である。対応にあたっては、本格的な着上陸侵攻対処における作戦の形態と共通する点が多いが、事前に兆候を得た場合には敵の部隊などによる侵略を阻止するための作戦を行い、また、事前に兆候が得られず当該島嶼を占領された場合などにはこれを撃破するための作戦を行う。
 これらの作戦を行う上では、統合運用による部隊の機動的な輸送・展開などが必要であり、各自衛隊は、相互に連携して、部隊を迅速に集中し、敵の部隊などを阻止・撃破する。
 
米国カリフォルニア州において、米国海兵隊とともに、島嶼部に対する侵略への対応のための訓練を行う陸自西方普通科連隊(長崎県)隊員(参照>6章2節3)

 

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