体験による広報
自衛隊は、民間企業などからの依頼を受け、体験入隊を行っている。これは、自衛隊の駐屯地や基地に2〜3日間宿泊し、隊員と同じような日課で自衛隊の生活や訓練を体験するものである。昨年度の体験入隊者は、約2万6,000人(延べ約5万8,000人/日)にのぼる。体験入隊に参加した人からは、部隊における規律正しい行動や厳しい訓練の一端に直接触れ、普段の生活では得ることのできない貴重な経験をしたとの声が数多く寄せられている。
また、青少年、大学生、女性をそれぞれ対象とした自衛隊体験ツアー
9なども行っている。
特に、防衛問題への関心度が低い女性層を対象とした広報活動として、20代の女性を主対象とした宿泊を伴う隊内生活体験(通称「パセリちゃんツアー」)を93(同5)年から年1回実施しており、さらに、この実施成果を踏まえ、対象年齢を限定せず、幅広い年齢層の女性がより軽易に参加ができるよう、本年3月、「女性のための1日自衛隊見学」を初めて行った。