第5章 国民と防衛庁・自衛隊 

統合訓練

 わが国への武力攻撃があった場合などに、自衛隊が、その能力を最も効果的に発揮するためには、平素から陸・海・空自衛隊の統合運用の訓練を積み重ねておく必要がある。このため、自衛隊は、従来から2以上の自衛隊が協同する統合訓練を行い、その内容の充実を図ってきている。統合訓練は、機能別訓練11、作戦別訓練12、統合演習13に区分される。
 このうち、統合演習は、統幕が計画の立案と実施を担当しており、統合防災演習14や米軍を加えた日米共同統合演習15を行っている。なお、平成17年度日米共同統合演習(指揮所演習)は、平成17年度末の統合運用体制への移行に向けた準備を目的として行う予定である。

 
統合演習実績(平成16年度)


 
11)各自衛隊の部隊と統合幕僚会議事務局などが行う、通信、情報、後方補給などの機能ごとの統合運用について練成する訓練

 
12)空地作戦、海空作戦など個々の作戦での部隊などの統合運用について練成する訓練

 
13)全般的な対処構想に基づき、各自衛隊の部隊と統合幕僚会議事務局などの統合運用について練成する訓練

 
14)3章1節5参照

 
15)2章5節2参照


 

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