第5章 国民と防衛庁・自衛隊
防衛庁・自衛隊がわが国の防衛や多様な事態への対応といった任務を効果的に遂行するためには、平素より、国民の理解と支援を得るとともに、教育訓練の推進や装備品の確保などを通じて、人的及び物的な基盤を整えることが必要不可欠である。
このような基盤の整備は、国民や地域社会、民間企業との様々なつながりの中で行われている。また、いわゆる民生支援として、危険物の処理などを通じて、防衛庁・自衛隊は国民の生活の安定に貢献する一方、自衛官の募集や就職援護などの分野では地方公共団体などから協力を得ている。さらに、自衛隊・在日米軍施設なども、国民からの理解・協力を得て、はじめてそれらを安定的に使用することができる。
本章では、わが国の防衛を支えている様々な基盤、防衛庁・自衛隊と国民とのかかわりなどについて説明する。