多国籍軍(MNF:Multinational Force)
上記のような国連
PKOのほか、国際社会は、紛争への対応において、紛争当事者間の停戦合意若しくは和平合意の履行を確保し又は人道支援を行うための安全な環境を回復するため必要な場合には、国連安保理決議により多国籍軍を承認して治安の維持などに当たる例がみられる。
このような多国籍軍は、湾岸戦争時の多国籍軍のように武力の行使を目的とするものとはその性格が異なるが、国連安保理決議により国連憲章第7章の下で必要なあらゆる措置をとることを授権され、活動に際して必要があれば武力の行使を行うことが容認されていると解されている。
たとえば、東ティモールにおいて、治安状況を回復させるために多国籍軍であるINTERFET:Internattional Force in East Timorが展開し、治安が回復した後に国連
PKOが引き継ぎ、治安の維持を含む復興支援に当たるというように、多国籍軍が紛争解決において重要な役割を果たした。