第6章 今後の防衛庁・自衛隊のあり方 

第3節 弾道ミサイル防衛

 現在、国際社会において急速に弾道ミサイルの拡散が進み、アジアでも多数の弾道ミサイルが配備され、わが国を射程に収めるものもあると考えられる状況の中、わが国としても、弾道ミサイルの脅威にいかに対処するかが重要な課題となっている。一方、弾道ミサイルへの対処は非常に困難1であり、現時点で、完全に有効な対処手段を配備している国はないことから、わが国としても、ミサイル防衛のあり方を検討するにあたっては、必要性や技術的な実効性などを踏まえ、慎重に進めることが必要となっている。
 本節では、現在、世界で最も進んでいる米国のミサイル防衛、ミサイル防衛に対するわが国の取組、これらを踏まえてわが国として検討すべき事項などについて説明する。



 
1)3章2節6参照。


 

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