第6章 今後の防衛庁・自衛隊のあり方 

4 今後の課題

 以上、今後の防衛力の役割などに関する、現在の防衛庁内の議論の状況を紹介してきたが、防衛力のあり方検討については、こうした議論をさらに深めつつ、さらに、新たな防衛力の役割を実現していくための、防衛力の整備・維持・運用の方向性や各自衛隊の具体的な組織・体制、統合運用、情報、指揮通信、人事教育、研究開発、防衛生産・技術基盤、調達のあり方や防衛関係費の構造見直しなどの防衛力整備の改革や進め方といった多様な事項について検討を進めていく必要があると考えている。いずれにせよ、将来の防衛力のあり方については、今後、透明性を確保しつつ、政府全体で十分に検討を行っていくことが必要である。

 

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