第5章 国民と防衛 

安全管理

 自衛隊の任務が、わが国の防衛などであることから、その訓練や行動に危険が伴うことは避けられない。
 しかし、国民の生命や財産に被害を与えたり、隊員の生命などを失うことにつながる各種の事故は、絶対に避けなければならない。
 近年では2001(平成13)年に、島松射撃場(北海道)における空自のF-4要撃戦闘機の機関砲誤発射事故、白河布引山演習場(福島県)における陸自のりゅう弾砲場外弾着事故などが起こったが、防衛庁・自衛隊は、それぞれの事故原因の徹底的な究明を行い、これらから得た様々な教訓を全国の部隊に徹底するとともに、引き続き、事故発生時の連絡態勢確保と訓練実施に伴う安全管理に努めている1
 自衛隊は、引き続き、平素からの航空機の運航や射撃訓練時などにおける安全確保に最大限留意するとともに、海難防止や救難のための装備や航空保安無線施設の整備なども進めている。



 
1)いずれも地元に対する今後の安全管理などの説明を行った。また、2002(平成14)年11月に、白河布引山での実弾射撃訓練は再開した。


 

前の項目に戻る     次の項目に進む